2017年12月29日

薬剤師のさらなるスキルアップに役立つ認定制度

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薬剤師の知識や経験をベースにして、さらなる努力を重ねることでより専門的な資格を手にすることができます。例えば、がん治療に関わる薬の専門家として、医療行為に携わることができるのが、がん指導認定薬剤師です。

薬学の専門家としての知識をベースにして、さらなるスキルアップを指向する方にとって、好都合な認定制度です。ここでは認定制度の概要や認定されるまでに必要な情報をまとめていきますので参考にしてください。認定機関には、日本病院薬剤師会と日本医療薬剤師会の2つがありますが、いずれも手続きに、ほとんど違いはありません。

認定に至るまでの間には、指定された講座への出席と研修を受ける必要があります。また、講習会や学会への出席が必要となります。医療行為に携わることから、他の認定資格と比べても難易度がアップしてきており、より努力が必要となるでしょう。論文の提出や指定試験によるテストがあったりと、時間と費用を捻出する必要があります。一般病院では、受講や受験のスケジュール管理が難しい場合がありますが、指定病院であれば、研修そのものに対しての理解があります。こちらで就業することで、研修へ参加するための日程調整がやりやすくなります。認定された後に、給与面で恩恵を受ける機会は多くはありませんが、転職することで資格を活かした現場で従事することが可能となります。例えば医療現場におけるチームに参加し、患者さんの投薬指導などで活躍することができます。また、好労働省の告示から、医療法上広告が可能であることが示されています。これによって、薬の専門家として従事する一方で、唯一医療法上の広告が可能となっている点に注目してください。以上、薬の専門家として従事するも、自己研鑚の機会を得ることができる認定制度に関する情報をみてきました。