2017年07月28日

薬剤師の中でも病院薬剤師が女性に人気の理由

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薬剤師の仕事は、長年に渡り女性に人気の職業です。その理由は給与水準が高いこと、業務内容がそれほどハードではないこと、長く続けられることがあげられます。平均年収に関しては、450万円から600万円程です。

一般的な初任給としては、病院は20万円、製薬会社、ドラッグストア、調剤薬局は23万円程ですが、病院への就職が最も人気があります。それは仕事の安定性が最も高い事に関係しています。病院の中でも、国公立と私立では給与などの待遇面で多くの差があります。

国公立病院に勤務すると、公務員に分類され給与は安定した昇給が見込めますが、私立病院では大きな期待はできません。また、病院への就職希望が高い理由として、院内の教育制度が整っていることや、学会への出席や研修への参加機会も多く、キャリアアップを目指し易い環境にあるからです。

そして、福利厚生の充実もあげられます。週休2日制の導入もあり、仕事と休みのメリハリをつけやすいからです。女性にとって安心な点は、出産や育児支援制度の導入を積極的に行っている病院が多く、長期で仕事から離れることになっても、育児が落ち着いてから復帰しやすいサポート体制を病院がとっているためです。

但し、現在の薬剤師の求人の8割が、ドラッグストアと調剤薬局になっています。これは、医薬分業がより進んだことで調剤薬局の出店が増加していることと、2000年代以降、ドラッグストア業界が順調に成長を続けていて5兆円以上の市場規模になっており、店舗責任者としての薬剤師の需要があり、今後も更に高まっていくためです。日々の業務がハードであっても、医療現場に携わり貢献できるため、やりがいが大きく、働きやすさや続けやすさも備わっていることが、人気が高い理由です。